名古屋おやこセンターでは、
今年度も子どもゆめ基金の助成を得て、児童養護施設2か所で、
ダンスワークショップを5回、クラフトワークショップを3回実施しました。
ダンスは、今年も三代舞踊団に指導していただきました。
1年に1回のレッスンですが、子どもたちの成長を実感できました。
クラフトは、造形作家さんにお願いし、ステンドグラスのような
貼ってはがせるシールができる“グラスデコ“で、クリスマス飾りや、
自分の好きなキャラクターを描いてシールを作りました。
初めての素材で今までにない体験ができました。
養護施設ではこのほかに、ゆめ基金対象外の事業として、
施設の子どもたちと大学生ボランティアがグループになって
謎解きをするゲームも開催しました。
「体験格差」が問題になっているこの頃です。
養護施設ではいろいろなイベントがありますが、
以前は多かった企業の招待行事が減っているそうです。
そんな中でも、名古屋おやこセンターは、
これからもいろいろな体験を提供していきたいと思います。
児童相談所一時保護所の子どもたちの体験事業は、
一時保護所3か所(中央,西部、東部)で、
1か所年間8回、計24回開催しています。
三代ジャズ舞踊団所属のダンスのプロによるワークショップ、
和太鼓集団「志多ら」の和太鼓、「伝承あそびこまや」による
パフォーマンス・ワークショップの『昔遊びの笑タイム』、
「マーガレット一家」のたっちゃんの紙芝居ライブ、
アンデイ先生のマジックショーなどを実施しました。
一時保護所の滞在期間は原則2か月とされていますが、
長期滞在の子も珍しくありません。
思いっきり和太鼓をたたいたり、
保護所の先生たちと一緒にコマを回したり、
先生とベーゴマ対決する子もいました。
子どもたちにとっては息抜きの時間でもあり、
普段の生活とは違う表情が見られる大切な時間です。
不安を抱えながら、制約の多い生活を送っている子どもたちに、
わくわくする気分を味わってもらえればと願っています。